
その1
これは、ねこみこ、ねこみんの母親となる
ねこみなの物語。
と、あるアークス内ロビー。
「み...さーん。」
船内で受付係がアークスを呼んでいる。
最新テクノロジーだと、腕についているナビシステムで、簡単に連絡とれるよう
になっているが、最近ハッカーによる攻撃で一部使用不可になっていた。
その一部使用不可になっていた被害者は私、アークス一員ねこみなも含まれる。
「ねこみな」と言ったが本名は「みぃな」。
通り名で「ねこみな」にしているのだ。
なのでこうやって新しいナビシステムを貰おうと、受付係の前にある椅子に座り、呼ばれるのをまっている。
(まったく、ここのシステムはちゃんとメンテナンスを行っているのか?
この他にも色々不備があるし、もう少し頑張ってもらわないと......)ぶつぶつ
っとそこで、私の近くにある生き物が通りかかりこちらを見上げながら...
にゃーん
...ねこぉ~ん(デレッ
.........
あ、いかん。また物思いにふけてしまった。
猫のおかげで冷静になれた。
たまに物思いにふけてしまう私の悪い癖。
猫に感謝しないとね!(ねこちゃんありがとう)グッ
私個人の偏見だが猫はいい、癒しの象徴といってもいいね。
猫の愛らしさを見習って擬似的だが猫耳をつけている。
年はまだ17歳!いわゆるちょっとしたピチピチってやつだ。
「あのー、みぃなさん。」
っとここで先程誰かを呼んでいた受付係さんことウリエルさんが目の前に屈みながら私に声かけてきた。
「んぁ、何か?」
「何か?っじゃないですよ。さっきから呼んでいるじゃないですか」
どうやら、さき程呼んでいたアークスは私の事をだったようだ。
「あっと、ごめんなさい。色々と紹介していたもので夢中になって聞こえてなかった。」
「はい?誰にですか?」
あたりを見回すウリエルさん。
「訂正、独り言です。」
っというと、
「はぁ...また脳内妄想してたんだですね。みなさん」
こらこら、普段から妄想癖があるみたいな言い方するな。
とりあえず、新しいナビシステムを受け取り腕に装着してるところに、
「やっほほーい、ねこみな!それに...ウリエルさん元気ー?...ぶはっ!!」
それは前のめりに倒れる。
「ね、ねこみな何...すんだよ!」
すぐに起き上がり抗議をする。
「うっさい、さりげなくウリエルさんのお尻をさわろうとするあんたが悪い」
とりあえず彼の足を引っ掻けて阻止した私。
「な?!そうかーまた俺ッチの手が勝手に動いたのかー、いつもサン...ぎゅ!?」
っとここで握手を求めてくる彼にスパッーンっと音とともに顔面に私のハリセンをぶちかます。
「...痛いんだけどぉ?」
彼はまた顔をさすりながら抗議をする。
「うっさい、その差し出した手で「すべったーっ」といいながらまた私に触ろうとしたんでしょうが。」
「いやー、さすがねこみな!俺ッチのこと何でもわかってるね。これも俺ッチへのあ...」
「絶対それはない」
私は冷ややかな眼差しで否定した
「...んーつれない」
「なんでこんなのと幼馴染みやってたんだろ...」
「これも運命でーす」
っと笑顔満面でピースをする。
また殺意がわいたがここはこらえる。
「あ、ウリエルさん。俺ッチのナビシステムできた?」
「あ、ハイハイ。エロなすびさんのですね。できてますよー受付に来てください」
「いや、俺ッチの名前ナズキだから...ってオーイ」
抗議をする彼を無視してパタパタと受付にもどるウリエルさん。
「俺ッチなんかしたっけ?」
顔をかしげながらワケわからないというポーズをとるナズキ。
「十分やってきたと思うけど?」
その一連の流れの後、ナズキもウリエルさんから新しいナビシステムを貰い
「さて、今日はどこへ?」
ナズキは色々準備しつつ私に訪ねる。
「凍土で指定討伐」
「おっけー、じゃちゃちゃっと終わらせますか。」
彼は大きな銃を折り畳み、背中に担ぐ。
「そうね」
私も刀を確認した後、腰に納刀する。
どうでもいい話かもしれないが、凍土では普通は寒い場所だが、
私達アークスはフォトンを全身にまとっているので暑さとか寒さなど関係ない。
「んじゃ、これまでどおり、狩りつつ進みますかね。」
私達は、転送装置で凍土へ降りた。